岩手など地銀4行に配当増を求める英ファンドに“勝利”の可能性
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岩手、滋賀、京都、中国銀行の地銀4行が株主還元を巡り、英ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズから突き上げを食らっている。4行はいずれも配当をほぼ倍増させるシルチェスターの株主提案に「反対」を表明したが、シルチェスター側も真っ向から反論。6月開催予定の定時株主総会では、シルチェスター側のまさかの「勝利」の可能性すらささやかれる。
株式など保有する有価証券で多額の配当収入などを得る4行に対し、シルチェスターは「経営の効率性が低い」と指摘。4行は今年5月、シルチェスターからの株主提案を「銀行業としての公共性と健全性確保を考慮しない、短期的な視点に立脚している」などと批判して一様に「反対」したが、シルチェスター側も「このような記述は、認識の甘さと財務的洞察力の欠如を示す」などと猛反論した。
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週刊エコノミスト
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