桑子かつ代/白鳥達哉
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編集部から
ウクライナ戦争が長期化している。海の向こうで日々戦闘で傷ついている人たちのことを思うと居ても立ってもいられず、自分も何かしなくてはという気持ちになった。世の中にはプロパガンダやフェイクニュースが飛び交う。自分で正確な情報を集めるのだと決意し、ロシア語の文法書を十数年ぶりに取り出して勉強を始めた。役に立たなくてもよいのだ。文字をみるだけで遠くの国々の人たちと気持ちがつながっているような気がする。
都内ではロシア関係の仕事への影響が続く。地元のロシア・レストランは本当はジョージア料理が中心だが、店の前のチェブラーシカ(ロシアの児童文学に出てくるキャラクター)のぬいぐるみが時々倒れている。転び屋さんという意味の名前だからなのか。大学で外国語を教える友人は、ロシア語を学ぶ若い学生は減るかもしれないと話していた。
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週刊エコノミスト
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