岸防衛相の交代が焦点 後継候補に寺田補佐官
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岸田文雄首相は参院選を終えた後、内閣改造を実施する見通しだ。焦点の一つが岸信夫防衛相の交代。5月の衆院予算委員会で着席したまま答弁して健康悪化を印象づけた。7月の人事異動では、安倍晋三元首相の秘書官を務めた島田和久防衛事務次官の留任案を官邸が一蹴し、同期の鈴木敦夫防衛装備庁長官を昇格させたばかり。安倍元首相の影響力を削(そ)いで独自色を強める岸田流人事の一環と見られている。
防衛相の後継候補としては、小野寺五典元防衛相=岸田派(宏池会)事務総長代理=の名も挙がるが、ここに来て注目されているのが寺田稔首相補佐官=写真=だ。岸田首相と同じ広島県選出の衆院議員(6期)で、妻の祖父が宏池会創設者の池田勇人元首相。義理の叔父にあたる池田行彦元外相の死去に伴って、財務官僚から政治家に転身した。線が細い印象も与えるが、頭脳明晰(めいせき)でバランス感覚に優れ、首相の信頼は厚い。
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週刊エコノミスト
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