隔絶地を結ぶ医療用ドローンの試み=池谷裕二
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池谷裕二の闘論席
新型コロナウイルスの陰に隠れて、すっかり話題から消えたエボラウイルス。1976年にコンゴ民主共和国のエボラ川で発見されたことで名付けられたこのウイルスは、2020年11月に終息宣言が出されたにもかかわらず、いまでも同国で流行を繰り返し、直近のアウトブレーク(集団発生)は21年12月まで続いた。エボラ出血熱は放置すれば致死率が90%にも達するが、このところワクチンや治療薬のラインアップが充実してきた。残す課題はどう現地に届けるかだ。
支援を必要としているエリアの大半は熱帯雨林で、搬送を徒歩に頼る遠隔地も多い。ここで活躍が期待されるのがドローンである。
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週刊エコノミスト
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