マルコス新大統領、手堅い閣僚人事で“黒歴史”脱却=吉田暁彦
有料記事
フィリピンの新大統領となったフェルディナンド・マルコス氏。マルコス氏の父が大統領であった際、権威主義的な政治体制を構築し、人権弾圧や不正蓄財などが横行したため、5月9日の大統領選投開票直後はリベラル派を中心に懸念の声が上がっていた。しかし、6月30日の政権発足後、マルコス新大統領は一族にまつわるネガティブなイメージから脱却しつつある。
その契機となったのが、経済閣僚らに過去に政策運営の実績がある経済学者や、実業家を登用したことだ。例えば、財務相にはドゥテルテ前政権で中銀総裁を務め、国際金融界から評価の高いベンジャミン・ディオクノ氏を任用した。
残り218文字(全文493文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める