スウェーデンでは９月１日から電動キックスケーターの歩道での走行が禁止となる。駐輪場所も自転車置き場などの指定場所に限られるなど規制が強化される。

　同国では、最大時速20キロの電動スケーターが、手軽な移動手段として都市部を中心に、近年人気を集めてきた。ストックホルム市の資料によると、電動スケーターのレンタル業者が同市に初めて登場したのは2018年8月で、翌年夏には11社となるなど急速に普及した。

　便利な移動手段として利用者が増加した一方、接触事故や道に乗り捨てられた電動スケーターに歩行者がつまずいてけがをするといったトラブルが問題になっていた。スウェーデン交通局によると、事故は21年1月から8月にかけて全国で1056件報告されており、直近5年で3件の死亡事故が発生している。