《東京市場》グローバルマネー流入あれば日経平均3万1000円も
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8月17日に日経平均株価は2万9000円を超え、1月5日の年初来高値に迫った。背景は、米国のインフレ懸念の沈静化により米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め姿勢が変化するとの期待感がある。
米国株式市場は8月第2週にかけて4週続伸し、ニューヨーク(NY)ダウ、S&P500指数が半値戻しを達成した。6月の過度な景気後退懸念への反動だ。マーケット心理が景気後退、スタグフレーション(インフレと景気後退の同時進行)懸念から、景気軟着陸と、株式市場が過熱も冷え込みもしない「ゴルディロックス」への期待に変わった。
ただし、弱気相場が終了したわけではなく、あくまでも弱気相場の中での反発に過ぎない。相場が現状から脱却するには、FRBの政策転換が必要になる。現状ではマーケットと、FRBの対決姿勢が鮮明だ。複数のFRB高官は来年以降の利上げ継続を明言しており、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)を待つ必要がある。仮に、9月の利上げが0.5%ポイントにとどまり、公表されるドットチャート(FRB政策メンバーの利上げ予…
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週刊エコノミスト
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