週刊エコノミスト Online編集後記

谷道健太/安藤大介

編集部から

 3年前の夏休み、ロシア・ウラジオストクを訪れた。観光客がそぞろ歩きする中心部の一角で「日本人ですか」と声をかけられた。片言の日本語を話し、アレクセイと名乗る30代の男性。ガイドを頼むことになり、見晴らしのいい高台やプーチン大統領が毎年出席する経済会議の会場といった所に案内された。

 聞けば1990年代に四国の飲食店で働いたことがあり、「また日本で働きたい」。しかし、今は無職で簡易宿泊所のような所で寝泊まりしているという。

 今年9月下旬になってロシア政府は予備役の招集を始めた。アレクセイに軍歴があるかどうかは聞いていないが、引っ張られていてもおかしくない。そんなことをふと思った。

残り1167文字(全文1464文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事