谷道健太/安藤大介
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編集部から
3年前の夏休み、ロシア・ウラジオストクを訪れた。観光客がそぞろ歩きする中心部の一角で「日本人ですか」と声をかけられた。片言の日本語を話し、アレクセイと名乗る30代の男性。ガイドを頼むことになり、見晴らしのいい高台やプーチン大統領が毎年出席する経済会議の会場といった所に案内された。
聞けば1990年代に四国の飲食店で働いたことがあり、「また日本で働きたい」。しかし、今は無職で簡易宿泊所のような所で寝泊まりしているという。
今年9月下旬になってロシア政府は予備役の招集を始めた。アレクセイに軍歴があるかどうかは聞いていないが、引っ張られていてもおかしくない。そんなことをふと思った。
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週刊エコノミスト
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