新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 THE MARKET

《ドル・円》過去最大の日本の貿易赤字が円売り圧力に 深谷幸司

 政府・日銀は円買い介入をしたが、ドル高・円安が止まらない。米国でインフレが高止まる中、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締め姿勢を強め、米長期金利は一段と上昇した。日米金利差の拡大を材料にドル買い・円売りが続く。足元でドルは欧州や他の通貨に対しても堅調だ。円安というよりドル高の様相が強い。また最近の円安ペースの鈍化は介入効果もあろう。

 ただ、円を巡る需給は円安に傾いたままだ。ベースには過去最大となった日本の貿易赤字による円売り圧力がある。これに投機的な円売りと日本人投資家の外貨資産投資による円売りが重なる。9月の円買い介入は8月の貿易赤字額とほぼ同額だった。実需の円売りを吸収した。しかし、継続的に実施しなければ需給バランスは変わらない。

残り143文字(全文469文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事