スウェーデンも「30年来のインフレ」で大学生の奨学金が「記録的な増額」 綿貫朋子
有料記事
物価高がスウェーデンの人々の生活を圧迫している。スウェーデン統計庁のデータによると、8月の消費者物価指数は前年同月比9.0%上昇した。酒類を除く飲食料品は14%、中でもキャベツは47%、コーヒーは37%上がった。
公共放送SVTは9月14日、「30年来のインフレ」と報じた。また、「救援団体が運営する低所得者向け食料品店の客が激増した」「大学生が食費を切り詰めている」といった様子を頻繁に伝えている。
こうした物価高の中、スウェーデン政府は、各種社会保障の給付額を来年1月から引き上げる。「記録的な増額」とされているのが、大学生向けの奨学金だ。
残り289文字(全文562文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める