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週刊エコノミスト Online 編集後記

桑子かつ代/市川明代

編集部から

 世の中は値上げと戦争のニュースが続いている。そんな中で、今年の秋は知り合いの転職が相次いだことに刺激と喜びを感じた。コロナ禍で止められていた人間の「動きたい」という本能を感じている。

 30代後半の女性は新卒で入った誰もがうらやむ大手企業からデジタル技術のベンチャーに転職した。30代はまさに働き盛りだから、転職はスムーズだったんだろうと勝手に想像していた。しかし、仕事が終わってから夜の専門学校に1年間通ったという話を聞いてびっくりした。学費は安くなかったし、さらに転職先の会社では実務未経験者として、当初の年収は下がるとのことだった。ステップアップにつなげるんだと目を輝かせていた。長く住んだ東京から地方の大都市に転居して新しい仕事をスタートした50代の人もいる。

 自分目線で優先順位を決めて活躍する知人らのメールに元気をもらう日々だ。

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