2023年も円安は続く?Yes or No 高島修/唐鎌大輔
有料記事
ドル独歩高にピークアウトの兆し 高島修
11月半ばのドル急落(円高)は、今年に入り急ピッチで進んだドル高・円安がピークアウトした重要な兆しだと思われる。今後2~3カ月は1ドル=140~145円を中心としたレンジ取引を経て、来年のどこかで円高・ドル安方向に向かい、130円前後への調整があるとにらんでいる。
2021年初めに1ドル=102円台だったドル・円相場は今年10月には150円を超える上昇となったが、その根底にあったのは、対ユーロなどでの全体的な米ドル高だった。米金利上昇に伴い、日米金利差拡大が対円でのドルの上昇に拍車をかけた。しかし、ユーロなどの欧州通貨、豪ドルなどの資源国通貨は金利差との相関を失っており、今年の為替相場全体を見ると、金融政策や金利差では説明しがたい米ドル高が進んできた。
残り2550文字(全文2900文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める