電事連次期会長にカルテル疑惑から“遠い”関電・森氏の名前
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大手電力会社で作る電気事業連合会(電事連)の池辺和弘会長(64)の後任に、関西電力の森望社長(60)=写真=が有力視されている。2023年4月の交代が濃厚だ。
森氏は1988年に関電に入社。送配電部門を歩んだ技術系で、再生可能エネルギー事業本部長や地域エネルギー本部長、副社長などを経て、22年6月に社長に就いた。金品受領問題を受けた社内改革などにめどが付いたとして、森本孝前社長(67)が後を託した。
その森氏が電事連会長に名前が挙がる理由について、ある業界関係者は「カルテル疑惑の影響だ」と指摘する。電力各社は21年に、電力や都市ガスの販売で互いの顧客の獲得を控えるカルテルを結んでいた疑いで公正取引委員会から立ち入り検査を受けた。本来なら関電と並んで候補となる中部電力は、地元の東邦ガスともカルテル疑惑を抱えるなど傷が深く、業界の顔になるのは難しい状況だ。一方の関電もカルテル疑惑があるが、社長が…
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週刊エコノミスト
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