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《中国株》年初の1カ月間がカギ 斎藤尚登

 5年に1回開催される共産党大会の年は株価が上昇することが多い。上海総合株価指数は1990年以降、5勝1敗の好成績だった(年間騰落率がプラスを勝ち)。ただし、7回目の今回は「負け」となりそうだ。

 景気と株価を巡る最大の下振れ要因は「ゼロコロナ」政策だ。当局は都市封鎖や行動制限を乱発し、人との接触型の消費は失速、生産・物流にも悪影響が出た。

 こうした中で中国政府は12月7日、防疫対策を大幅に緩和した。中国が新型コロナウイルスとの共存に転換できるかどうかは2023年1月末までに正念場を迎えるだろう。緩和策を続ければ新規感染者が急増する可能性が高まる。それでも貫徹できれば、過去3年分のリベンジ消費が牽引役となり、23年の実質成長率は6%超になるとも期待できる。一方、死亡者が急増すれば、ゼロコロナ政策に戻り、3%に落ち込むこともあり得る。…

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