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人口減少では先達の日韓は未来社会のモデルになれるか 池谷裕二

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

池谷裕二の闘論席

 2022年11月15日。国連が発表した予測モデルによると、この日、世界の総人口は80億人に達した。「小学生の頃に世界人口を何人と習ったかで年齢がわかる」と言われるくらい、世界人口は順調に伸びてきたが、その増え方は尋常でない。1950年には「たったの」25億人だった。それが80年代後半には50億人に倍増した。この勢いならば100億人に到達するのは時間の問題だろう。その象徴的な通過点が22年の80億人だ。

 日本では想像できないが、国民の数を正確に把握できない国は少なくなかった。このところ各国の統計収集能力が高まり、精度の高い人口推定が可能になった。こうした背景を受け、国連は人口データの更新を、5年ごとから、1年ごとに切り替えた。

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