「危機」や「崩壊」より深刻な“霞が関”の事態とは 古賀茂明
有料記事
古賀茂明の闘論席
霞が関の危機が叫ばれ始めたのはもう何年も前のことだ。河野太郎デジタル相は、今やそれは単なる危機ではなく「崩壊」の始まりだと言う。
人事院が今年5月に発表した調査によれば、2013年度から17年度までは、在職10年未満で退職する人の数は年度平均80人程度だったが、18年度から20年度は3年連続で100人を超えた。その原因は、幹部職員の不祥事、長時間残業など職場のブラック化、低い給与水準などと報じられるが、実は、事態ははるかに深刻だ。
私が最近取材した幹部候補の中堅官僚2人の話が、それを如実に物語る。
残り594文字(全文854文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める