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「危機」や「崩壊」より深刻な“霞が関”の事態とは 古賀茂明

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

古賀茂明の闘論席

 霞が関の危機が叫ばれ始めたのはもう何年も前のことだ。河野太郎デジタル相は、今やそれは単なる危機ではなく「崩壊」の始まりだと言う。

 人事院が今年5月に発表した調査によれば、2013年度から17年度までは、在職10年未満で退職する人の数は年度平均80人程度だったが、18年度から20年度は3年連続で100人を超えた。その原因は、幹部職員の不祥事、長時間残業など職場のブラック化、低い給与水準などと報じられるが、実は、事態ははるかに深刻だ。

 私が最近取材した幹部候補の中堅官僚2人の話が、それを如実に物語る。

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