米中の半導体ヘゲモニー戦争に翻弄される韓国 嚴在漢
有料記事
世界経済で、半導体ヘゲモニー(覇権)戦争ともいうべき熾烈(しれつ)な駆け引きが展開されている。米国主導の「チップ4同盟」であり、対中国デカップリングである。
バイデン米大統領は、中国への半導体技術をはじめ、先端製造装置やコア材料の輸出管理を厳格化している。そうした制裁に強く反発していた中国が最近、対話を通じた調整作業に取り組んでいる。中国半導体業界では米国を非難しつつ、これ以上の関係悪化は避けたい雰囲気が広がっている。
中国国家統計局の資料によれば、2022年10月の半導体生産量は前年同期比26.7%減と大きく落ち込んだ。ソウル証券街の半導体専門アナリストは、ゼロコロナ政策による消費減、米国の制裁などが複合的に作用したと分析する。
残り240文字(全文560文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める