国際・政治ワールドウオッチ

米中の半導体ヘゲモニー戦争に翻弄される韓国 嚴在漢

サムスンの工場でバイデン米大統領がサインした最先端ウエハー=22年5月 韓国大統領室提供
サムスンの工場でバイデン米大統領がサインした最先端ウエハー=22年5月 韓国大統領室提供

 世界経済で、半導体ヘゲモニー(覇権)戦争ともいうべき熾烈(しれつ)な駆け引きが展開されている。米国主導の「チップ4同盟」であり、対中国デカップリングである。

 バイデン米大統領は、中国への半導体技術をはじめ、先端製造装置やコア材料の輸出管理を厳格化している。そうした制裁に強く反発していた中国が最近、対話を通じた調整作業に取り組んでいる。中国半導体業界では米国を非難しつつ、これ以上の関係悪化は避けたい雰囲気が広がっている。

 中国国家統計局の資料によれば、2022年10月の半導体生産量は前年同期比26.7%減と大きく落ち込んだ。ソウル証券街の半導体専門アナリストは、ゼロコロナ政策による消費減、米国の制裁などが複合的に作用したと分析する。

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