長短金利逆転が暗示する世界経済後退インパクトは超弩級か? 市岡繁男
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米連邦準備制度理事会(FRB)は、景気後退の兆候として、3カ月物の短期国債(T-Bill)と10年国債の利回り差逆転(逆イールド)を注視してきた。1年~1年半後には不況になることを予見し、株価下落シグナルとしても確度が高いことがその理由だ。事実、この100年間で逆イールドとなったことは10回あるが、その後はいずれも株安→景気後退という経路をたどった(図1)。
注目は、今回の逆イールド幅は史上4番目の大きさということだ。過去3回の巨大・逆イールド時には、1929年の大恐慌、73年の第1次オイルショック、79年の第2次オイルショックという大混乱が後に続いた。
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