経済・企業THE MARKET

《長期金利》日銀が上限引き上げか 徳勝礼子

 市場関係者の間では、日銀が今後、イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)政策の金利上限を、現在の0.5%から引き上げるとの見通しが根強い。

 しかし、日銀が現行政策を維持すべく、今年1月には大量の国債を買い入れ、銘柄によっては市場の空売り玉を吸収してしまったことで、日銀の国債保有額が発行額を上回ってしまった。

 その結果、市場の買い戻しが極めて困難になり、10年近辺の銘柄でも0.1%台まで利回りが低下する事態となった。ただし、今後の入札で新たに10年国債が発行される時点では、やはり現行の上限である0.5%が、金利の動きの到達点とならざるを得ないだろう。

残り198文字(全文482文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事