《長期金利》日銀が上限引き上げか 徳勝礼子
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市場関係者の間では、日銀が今後、イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)政策の金利上限を、現在の0.5%から引き上げるとの見通しが根強い。
しかし、日銀が現行政策を維持すべく、今年1月には大量の国債を買い入れ、銘柄によっては市場の空売り玉を吸収してしまったことで、日銀の国債保有額が発行額を上回ってしまった。
その結果、市場の買い戻しが極めて困難になり、10年近辺の銘柄でも0.1%台まで利回りが低下する事態となった。ただし、今後の入札で新たに10年国債が発行される時点では、やはり現行の上限である0.5%が、金利の動きの到達点とならざるを得ないだろう。
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