卒業式マスクで“フライング”の永岡文科相に省内から「器が大きい」
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卒業シーズンを控え、児童生徒や教職員は「卒業式でマスクを外すことを基本とする」との方針が2月中旬、文部科学省から各教育委員会に正式に通知され、学校側が対応に苦慮している。この件を巡っては、永岡桂子文科相=写真=が発言を二転三転させた経緯があり、当初から現場の混乱を招いてきた。
発端は、2月2日午前の衆院予算委員会。永岡文科相が「マスクをしなければ嫌だというお子さんはマスクをし、外していきますと家庭で決めた方はマスクを外しての参加になろうかと思う」と答弁し、マスコミが「卒業式マスクなし可能」などと一斉に報じた。
ところが、当時はまだ政府でも社会全体のマスク緩和の時期について検討段階にあった。まさかのフライングに官邸は文科省に“火消し”を要請。数時間後には急きょ報道陣が集められ、永岡氏が「卒業式のマスクの取り扱いを決めた事実はない」と答弁を打ち消す事態となった。
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週刊エコノミスト
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