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ニューヨーク中心部に高層ビル10棟を建てる再開発が頓挫か 斎藤康弘

リモート勤務が増えた影響が大きいニューヨーク市のオフィスビル Bloomberg
リモート勤務が増えた影響が大きいニューヨーク市のオフィスビル Bloomberg

 ニューヨーク市中心部の主要鉄道駅、ペンシルベニア駅周辺の再開発計画が暗礁に乗り上げている。

 計画では駅周辺に新たに高層オフィスビル10棟などを建てる予定だ。だが、2月15日付の米紙『ニューヨーク・タイムズ』電子版によると、同計画への参加に意欲を示してきた不動産投資信託(REIT)の米ボルネード・リアルティー・トラストの最高経営責任者が14日、アナリスト向け電話会議で、他の計画を含めて新規着工は「ほぼ不可能」と述べた。

 その理由に挙げたのが、借り入れ条件が厳しいこと。米金融当局が利上げを続け、金利が上がっている影響だ。同計画を巡ってはこれまでも「低家賃の住宅を増やすべき」などと見直しを求める声があったが、ニューヨーク州開発公社は昨年11月、同計画を堅持する方針を改めて示していた。

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