《原油》夏場に向け80~90ドル 柴田明夫
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米ニューヨークWTI原油(期近)は、2月以降、1バレル=70ドル台後半で推移している。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化懸念が上値を抑える一方、需給改善の期待が下値を支える。石油輸出国機構(OPEC)は、2月月報で今年の世界石油需要量を日量1億187万バレル(前年比232万バレル増)とし、前月から40万バレル上方修正した。
供給面は、OPECとロシアなどOPEC非加盟国で構成する「OPECプラス」が、昨年10月に23年末まで日量200万バレルの大幅減産維持で合意しており、ロシアも今年2月10日に、3月からの日量50万バレル削減を発表した。米国のシェールオイルの回復力も弱く、ベーカーヒューズ社によると、2月24日時点の石油リグ(掘削機)稼働数は、昨年末から減少が続く。米エネルギー情報局(EIA)は、2月月報で23年の…
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週刊エコノミスト
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