北條一浩/桐山友一
有料記事
編集部から
書店が大好きで週に5日は行くが、昨今は閉店の話題ばかりだ。実際、全国の書店数は一貫して右肩下がり。しかし、私は書店関連ツイートを毎日注視しているから断言できるが、個人で書店を始める人は確実に増えている。そうした声はニュースにならないが、「つぶやき」としてちゃんと届いている。
そんな中、注目したいのが「カライモブックス」だ。「カライモ」とは南九州でサツマイモを表す語。京都市で古書店を営んでいた同店の夫婦は、熊本県水俣市に移住し、夏に再オープンする。店の場所は2018年に亡くなった作家の故・石牟礼道子さんの自宅。水俣病患者の壮絶な苦しみをつづった『苦海浄土』の作者である。
石牟礼さんを敬愛し、文通してきた夫婦の思いと、石牟礼さん亡き後も家を残したい地元の願いが合流して実現した新書店。オープンしたら、本誌で取材したいと思う。
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週刊エコノミスト
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