ヒマラヤのヒンズー聖地で地盤沈下 住民避難 櫻井典子
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インド北部、ネパールと中国国境に近いウッタラカンド州のヒマラヤ山脈にある町ジョシマスが、「沈みゆく町」と騒がれている。8世紀に開かれた人口約1万7000人の町は、ビシュヌ神の冬の住まいとなる寺院があり、ヒンズー教の聖地の一つとして年数十万人の巡礼者が訪れる。「花の谷」として名高いトレッキングコースの入り口としても人気の観光地だ。
このジョシマスで、地盤沈下によって600軒以上の家屋に亀裂が生じ、68世帯が避難を余儀なくされていると報道されたのが今年1月。2月には家屋被害が860軒、避難世帯も町全体の約15%にあたる278世帯に急増した。
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週刊エコノミスト
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