英国でキノコ人気 シェア伸ばす椎茸 酒井元実
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人々の菜食志向が急激に高まっている英国でキノコの消費が増えている。精進料理では、肉や魚といったたんぱく源となる食物の代わりに、食感が似ているキノコを使うことがあるが、英国の食文化もその方向に傾いてきたようだ。
ロンドンの街中のスーパーには、「マッシュルーム」と大書した売り場が、大きなスペースで設けられ、大小さまざまなキノコが常時20種類あまりも取りそろえられている。
日本人の目には珍しい品種がある中、コロナ禍の最中、急激に「椎茸(しいたけ)」がシェアを伸ばしている。もともと欧州には存在せず、東アジアから持ち込まれたものだ。たまたま、2019年秋開催のラグビーW杯でイングランド代表が準々決勝を大分で戦い、その後ほどなくして椎茸が市場を席巻したことから、農家出身のラグビーサポーターが日本から持ち込んだようにも見えた。
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週刊エコノミスト
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