ミュンヘンでもディーゼル車規制 宮林和夢
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ドイツ南部のミュンヘン市は2月1日、市の中心部に設定した「環境ゾーン」内でディーゼル車の走行規制を導入した。窒素酸化物の排出削減が目的で、2005年以前に販売された多くのディーゼル車が規制対象になる。
欧州連合(EU)は自動車から排出される窒素酸化物の規制値などを「ユーロ」と呼ぶ基準で定めており、1992年の「ユーロ1」導入以降、25年から開始予定の「ユーロ7」まで年々、規制値が厳しくなっている。
ミュンヘン市での現時点での走行禁止対象は、「ユーロ1」から「ユーロ4」(05年導入)に該当する車両。今年10月には「ユーロ5」も対象となり、14年以前に販売されたディーゼル車の多くが該当する。違反した場合は128・5ユーロ(約1万8000円)の罰金が科される。ミュンヘン市による車両買い替えの補助などはなく、対象車両の所有者に手紙で通知して有無を言わさず規制を開始した。いささか強引に思えるが、実は…
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週刊エコノミスト
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