《ドル・円》再びドル買い戻し 5月には1ドル=140円前後も 宇野大介
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米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを続けることで景気が腰折れすることを嫌い、景気悲観論に偏る市場参加者と立場を同じにしている。
市場参加者はFRBが利上げを早期に打ち止め、利下げに転じるという見方でまとまっている。弱い結果が出た米経済指標に注目し、米国の景気が減速・後退し、金利が低下すると見通しがちだ。その結果、ドル売りの傾向が強いままとなっている。
真の問題はインフレのはずだ。米中の対立に端を発し、効率を重視するグローバル化は終焉(しゅうえん)した。西側、中露、そしてインドなどの「グローバルサウス」の三つどもえの状況は、物流費や資源・食料価格を押し上げている。
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週刊エコノミスト
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