《東京市場》「日本が変化」で海外勢買い越し 三井郁男
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海外投資家の大幅買い越しで4月に上昇した日本株は、5月に入っても上昇が続いた。「企業経営が資本効率向上に本格的に取り組み始める動き」など日本株に対する固定化されていた見方が変化する可能性が出てきた。
海外投資家は3月、米銀破綻によるリスクオフにより約2.6兆円を売り越していたが、その反動に加えて、東証による株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業に対する改善策要請、バフェット氏率いる米バークシャー・ハサウェイによる日本株追加投資報道、植田和男新総裁が就任した日銀による金融緩和長期化観測などが投資姿勢を好転させ、その流れが続いている。
東証株価指数(TOPIX)は5月9日に年初来高値を更新後、2021年9月の高値を超え新たな展開に入った。売買代金も増加傾向で、一段高につながる可能性がある。日経平均株価も節目の3万円を超え、上昇トレンドが鮮明になった。
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週刊エコノミスト
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