《今週のポイント》米住宅着工件数(6月20日)窪谷浩
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減少傾向に歯止め
6月20日に米国で5月の住宅着工、建設許可件数が発表される。着工件数は住宅価格や住宅ローン金利の上昇などを背景に、2022年4月につけた180.3万件(季節調整済み、年率換算)のピークから大幅な減少が続いている。もっとも、年初からは減少傾向に歯止めがかかっており、回復の持続性を見るうえで5月の結果が注目される。
4月を振り返ると、着工件数は140.1万件と前月の137.1万件から増加したほか、23年1月につけた134万件を3カ月連続で上回るなど、底入れの兆しがみられる。もっとも、4月の水準は前述のピークを依然として戸建てが33万件、集合住宅が7.2万件下回っている。戸建ての減少幅が大きい要因は、住宅価格の高騰を受けて戸建てから相対的に価格の低い集合住宅に需要がシフトした可能性が指摘されている。
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週刊エコノミスト
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