《今週のポイント》中国4~6月期GDP(7月17日)三尾幸吉郎
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7%台成長だが景気加速ではない
中国国家統計局が7月17日、4~6月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回1~3月期は、ゼロコロナ政策からウィズコロナ政策にかじを切ったことを背景に、実質で前年同期比4.5%増と2022年10~12月期の同2.9%を上回る伸びを示した。4~6月期は、前年に上海市が事実上のロックダウン(都市封鎖)に追い込まれた時期との対比になるため、さらに高くなるとの見方が支配的だ。
すでに公表された4~5月の景気指標を確認すると、GDPとの連動性が強い鉱工業生産は、4月が前年同月比5.6%、5月が同3.5%と、1~3月期の同3.0%から伸びを高めた。またサービス化の進展でGDPとの連動性が強まりつつあるサービス業生産を見ても、4月同13.5%、5月同11.7%と、1~3月期の同6.7%を大きく上回っている。これらの統計を基にGDPを推計すると、4~5月の成長率は7.4%程度…
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週刊エコノミスト
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