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再エネ大国を目指すオーストラリアが重要鉱物戦略 青島春枝

豪州で算出される貴重な鉱物の数々を展示するオーストラリア博物館 筆者撮影
豪州で算出される貴重な鉱物の数々を展示するオーストラリア博物館 筆者撮影

 6月20日、豪州政府は国内の重要鉱物産業の成長を促すための「重要鉱物戦略2023-2030」を発表した。サプライチェーン上流の生産だけでなく、下流の加工・精製工程までを国内で行い、重要鉱物の高付加価値化により自国の利益を拡大することや、自国の資源を活用し再生可能エネルギーの超大国となることが狙いだ。

 戦略は、サプライチェーン構築に向けた国際連携についても取り上げている。同志国との連携で国内への投資誘致やサプライチェーンの多元化を目指すことや、国内重要鉱物プロジェクトへの外国投資について国益に反することのないよう追跡・監視することなどを挙げた。新たな施策として、北オーストラリア・インフラファシリティ(NAIF)を通じて5億豪ドルの資金を新規のプロジェクトに充てると発表した。特に、下流の加工工程…

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