《今週のポイント》米国・消費者物価指数(8月10日)窪谷浩
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コア指数低下が続くかに注目
8月10日に米国で7月の消費者物価指数(CPI)が公表される。6月は総合指数と、物価の基調を示すコア指数(除くエネルギーと食料品)ともに前年同月比で顕著な低下を示したが、7月は特にコア指数の低下が続くかが注目される。
6月を振り返ると、総合指数は前年同月比3.0%増と、およそ40年半ぶりとなった2022年6月の9.1%増から大幅に低下し、21年3月以来の水準となった。またコア指数は年初から横ばいで推移していたが、同4.8%増と前月の同5.3%増から0.5ポイント減の大幅な低下となり、21年10月以来の水準となった。
CPIの内訳をみると、エネルギー価格が同16.7%減と前年に同41.6%増となった反動(ベース効果)もあって物価を大幅に押し下げた。食料品価格も同5.7%増と22年8月の同11.4%増をピークに低下基調が続いている。
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週刊エコノミスト
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