《東京市場》調整局面あれば買い入れの好機に 三井郁男
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日本の株式市場全体を表す東証株価指数(TOPIX)は6月半ば以降ボックス相場が続いている。3月半ば以降、一本調子で株価上昇が続いた中で、世界景気の減速が懸念されていること、中国の不動産市場のバブル崩壊、日本国内消費が値上げ定着に対し賃金上昇が追いつかず、サービス業を中心に深刻な人手不足が続いていることなどが挙げられる。
ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が指摘している通り、米国景気の堅調さは続いている。アトランタ連銀が公表しているGDPナウ(米国内総生産〈GDP〉の予想値)の7~9月期予想は5.9%(年率換算)で、4~6月期実績の前期比年率2.4%成長から加速を予測している。日本の外需は中国のマイナスを米国の堅調さがカバーしている。ユーロ圏も同年率1.1%増と3四半期ぶりにプラス成長。日本のGD…
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週刊エコノミスト
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