《ドル・円》“EC人気→対米貿易赤字の増大→円安更新”という悪循環 佐々木融
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円建ての原油価格は昨年の日次ベースの平均価格を10%上回る。鉱物性燃料の1~8月の輸入額は前年同期より3兆円少ないが、2021年の同期より8兆円も多い。
食料品の貿易収支は8.4兆円の赤字。過去最大の赤字を記録した昨年と同じペースだ。化学製品も昨年約20年ぶりの赤字。今年上半期の電気機器の貿易収支はデータがさかのぼれる1988年以降で初めて赤字に転じた。
日本人は今やインターネットを通じてさまざまなサービスを米企業から購入し、サービス収支の赤字を高止まりさせている。生活必需品とまではいわないが、米IT(情報技術)企業のサービスが全く使えない生活はもはや想像し難い。
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週刊エコノミスト
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