《今週のポイント》9月の景気ウオッチャー調査(10月10日)安田拓斗
有料記事
家計動向関連の回復は続くか
10月10日に内閣府から9月の景気ウオッチャー調査が公表される。8月調査では、3カ月前との比較による景気の現状判断DIは53.6と前月を0.8ポイント下回った。2〜3カ月先の景気の先行き判断DIは51.4と前月から2.7ポイント低下した。
コロナ後の経済の正常化に伴い、景況感は回復基調にあるが、人手不足や物価上昇などを受けて回復が緩やかになっている。
現状判断DIの内訳は、家計動向関連は54.0、企業動向関連は51.7、雇用関連は54.7と、すべてのDIが前月比で低下したが、景況感の良しあしの境目となる50を引き続き超えている。家計動向関連の内訳は、小売りが上昇したが、人手不足や燃料コスト増加、猛暑による外出控えのために、飲食、サービスは低下した。しかし、飲食、サービスはともに50を超えており、景況感は回復し続けている。
残り397文字(全文776文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める