《プラチナ》中東情勢で目先のブレ幅拡大も 吉田哲
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米ニューヨークプラチナ先物相場は、10月初旬以降、反発色を強め、足元では1トロイオンス=900ドル近辺で推移している。
反発色が強まった背景には、中東情勢の悪化を受けた金(ゴールド)相場の急反発が挙げられる。プラチナの値動きはしばしば、同じ貴金属グループで最も取引高が多い金の値動きに追随することがある。直近ではこの傾向が目立っていると言える。
ただし、今後も金相場に追随するかどうかについては、慎重な議論が必要だ。プラチナの全需要のおよそ70%が産業用であることから、有事が長期化して世界景気が鈍化することが意識された場合、プラチナ需要が減少して価格が反落するというシナリオが浮上しやすくなるためだ。
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