《今週のポイント》旅行・観光消費動向調査(11月15日)安田拓斗
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国内旅行消費はコロナ前上回るか
11月15日に観光庁から2023年7〜9月期の旅行・観光消費動向調査が公表される。4〜6月期は、日本人国内旅行消費額がコロナ禍前比6.6%減(1〜3月期は同1.3%増)となった。全国旅行支援が開始された22年10〜12月期、23年1〜3月期はコロナ禍前の水準をいったん回復したが、4〜6月期は再び下回った。旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は同2.9%減(1〜3月期は同7.0%増)と3四半期ぶりにマイナスとなり、日帰り旅行消費額は同18.4%減(1〜3月期は同17.8%減)とマイナス圏で推移している。
日本人国内旅行消費額は日本人国内延べ旅行者数と1人1回当たりの旅行支出に分解できる。4〜6月期の日本人国内延べ旅行者数は物価高や全国旅行支援の終了などの逆風を受けて、コロナ禍前比18.6%減(1〜3月期は同15.9%減)と回復が遅れているが、1人1回当たりの旅行支出は同14.6%増(1〜3月期は同20.4%増)とコロナ禍前を大きく上回っている。ただし旅行単価の上昇はホテル代高騰など、物価上昇によ…
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週刊エコノミスト
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