WDとの統合破談のキオクシアに米マイクロンが吸収のうわさ
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キオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)と米ウエスタン・デジタル(WD)との統合交渉が破談したと10月下旬、一斉に報じられた。キオクシアに間接出資する韓国のSKハイニックスが統合に同意せず、中国の独占禁止当局が統合を承認しない懸念が残った。いずれも従来から存在した統合への障害だ。甘い見通しで交渉を進めたことが裏目に出た。
キオクシアは2020年10月など過去3回、上場観測が浮上したが実現せず、その後、メモリー市況悪化により上場のめどが立たずにいた。23年4~6月期で1000億円超の営業赤字を計上しているキオクシアは、市況回復を待って上場を目指すのか、WDと統合するのか動向が注目されていた。市況はいずれ回復するだろうが、SKの同意や中国の承認は時間の経過だけで解決する問題ではない。
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週刊エコノミスト
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