慢性的に人材不足のデリー警察 中央政府が欠員1万3000人補充と女性登用を指示 中島敬二
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デリー警察の欠員は1万3000人にも上る。このため、デリー州(首都圏直轄地)のサクセナ知事は10月25日、空席を2024年7月までに補充することと、500人以上の女性をさまざまな役職に就けることを指示した。欠員のうち3500人以上が23年末までに埋まる予定だという。なお、各州政府の警察は中央政府の支配下にあり、今回のデリー警察の増員も州首相ではなく中央政府から派遣された州知事が指示した。
デリー警察は約9.4万人と、ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京より大きく世界一の警察組織であるが、デリー首都圏直轄地の人口(現在約2000万人)は増え続けており、十分とは言えない。また、約25%に当たる2万人以上がVIPの警護にあたっていて、慢性的な人員不足だ。
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週刊エコノミスト
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