経済・企業深層真相

SBIが台湾PSMCと組み半導体製造の第3勢力に

 SBIホールディングス(北尾吉孝会長兼社長=写真)が、台湾の半導体受託製造(ファウンドリー)大手の力晶積成電子製造(PSMC)と共同で、宮城県大衡村に半導体新工場を建設すると2023年10月末に発表した。27年の第1期工場稼働を目指す。台湾積体電路製造(TSMC)主導で熊本県に新工場を立ち上げるJASM、次世代半導体の国産化を目指すラピダスに続く、半導体製造の第3の新興勢力だ。

 宮城県を選んだ理由は、水や電気などインフラの充実や高速道路インターに近いアクセスの良さに加え、周辺に東京エレクトロンやトヨタ自動車大衡工場など半導体関連企業や顧客候補の企業が多いことがある。東北大学をはじめ人材確保に適した地域であることに加え、同県の積極的な誘致も奏功した。

残り283文字(全文612文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事