《ドル・円》「1ドル=135円」の見通しは杞憂に 宇野大介
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米連邦準備制度理事会(FRB)は2022年3月以後、11回にわたって計5.25%分の利上げを実施した。インフレ抑止効果は限定的だったが、金融引き締めによる景気後退を強く懸念する市場参加者は多い。彼らは自らの利益創出に都合の良い「24年中に7回利下げ」のシナリオを描いていた。極端な利下げを織り込んだのは、FRBが金融緩和へとかじを切ろうとしたからだ。
昨秋、インフレ加速と景気の底堅さ、追加利上げが警戒されて米長期金利が5%に到達した時でさえ、市場参加者は「24年後半に3回の利下げ」と見込んでいた。
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