《長期金利》0.7~0.8%台の推移 広兼千晶
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1月23日に開催された日銀金融政策決定会合では、市場の予想通り、大規模金融緩和の維持が決定されたが、同時に公表された「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)では、物価安定目標達成の見通しについて「実現する確度は、引き続き、少しずつ高まっている」と明記されるなど、先行きのマイナス金利解除に向けた前向きな示唆が随所に見られた。
注目されていた会合後の記者会見で植田和男日銀総裁は、物価の目標達成が見通せる状況になれば「マイナス金利を含め現在実施している大規模緩和策の継続の是非を検討していく」と述べた。また3月の金融政策決定会合での政策変更の可能性を排除しなかったことから、当面10年国債利回りは高止まる可能性が高い。一方で、マイナス金利を解除しても「当面は緩和的な金融環境は続く」ともしていることや、海外で今後の利下げが視野…
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週刊エコノミスト
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