《金》米利下げ観測後退で反発も 吉田哲
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米ニューヨーク金先物相場は、足元で1トロイオンス=2050ドル近辺で推移している。今年に入り、2000ドル近辺から2070ドル近辺のやや広めのレンジ内にある。1月31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明では、リスクバランス改善に確信を強めるまで、利下げをしないことが示された。声明発表の時間帯は、利下げの温度感低下を機にドル指数が上昇、金相場は下落した。
とはいえ、昨年12月のFOMCに比べれば、1月は利下げに大きく一歩前進した面もある。昨年12月は「any additional policy firming(追加的な政策引き締め)」と利上げ路線を残す表現があったが、1月は「any adjustments to the target range(政策金利の調整)」と利下げを示唆する表現が見られた。
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週刊エコノミスト
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