都市ガス業界の“化石”状態を暴いた中部電と東邦ガスのカルテル
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中部電力と東邦ガスが3月4日、中部地区の大口需要家向け都市ガス供給で、公正取引委員会からカルテルの認定を受けた。昨年は関西電力など電力業界のカルテルが話題になったが、都市ガス業界でもカルテル行為が明らかになった。
エネルギー業界に詳しいジャーナリストは、「電力に続き都市ガス事業も2017年に全面自由化されたが、本当に競争していたのか」と疑問を投げかける。
日本の都市ガス業界は、大小200社近い事業者がひしめき合い、各社の供給区域がまだら模様のように入り組んでいる。企業規模も東京ガス、大阪ガス、東邦ガスのような売上高数千億〜数兆円の大企業もあれば、従業員数十人規模の小さな会社も数多い。仙台市ガス局など公営ガス事業者もある。こうした業界構造が半世紀以上も続く。
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週刊エコノミスト
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