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経済・企業 深層真相

電事連新会長は中部電から 関電意欲もカルテル疑惑の自己申告で他社は「ノー」

 大手電力会社で作る電気事業連合会会長に4月1日、中部電力の林欣吾社長=写真=が就任する。新会長には関西電力も一時、意欲を見せていたとされるが、他社は否定的で、最終的に中部電に落ち着いたという。

 電事連会長は長らく東電、関電、中部電という事業規模が大きい3社が交代で担ってきた。2011年の福島第1原発事故以降は東電が外れ、20年から九州電力の池辺和弘社長が初めて務めてきた。

 九電の前の会長は中部電で、順当なら次は関電の順。実際に「関電は意欲的だった」(複数の大手電力幹部)という。原発の使用済み燃料の処理に課題を抱える関電には、電事連を主導したいとの思惑がうかがわれた。また、25年の大阪・関西万博で電事連はパビリオン出展を計画しており、「電事連会長として大イベントを迎えたいのだろう」ともささやかれた。

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