米メジャーリーグサッカー（MLS）のインテル・マイアミに所属するアルゼンチンのリオネル・メッシ選手＝写真＝が2月4日に行われた香港選抜との親善試合に欠場したことで、香港のファンが怒りを示し、中国本土ではメッシ選手と宣伝契約を結んでいる企業の製品の不買運動にまで発展した。しかし、香港人の真の狙いは、メッシ騒動を利用して、香港政府と締め付けを強める中国への抗議を示すことにあった、との見方が出ている。

　メッシ選手は足の不調を理由に、2月4日の香港の試合を欠場。だが、その3日後に東京で行われた親善試合には、途中出場した。これに対し、香港と中国で「中国人を軽視している」との抗議が起こり、杭州市と北京市はメッシ選手の母国であるアルゼンチン代表との親善試合の中止を表明した。

　コロナ明け後、香港政府と中国…