香港の投資ファンド「オアシス」高まる存在感 北越や花王にも株主提案
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香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが存在感を高めている。5月8日には、同社が発行済み株式の約18%を保有すると主張する北越コーポレーションの株主総会で、岸本晢夫社長の解任などを求める株主提案をすると表明。これまでも北越が保有する大王製紙株の売却を求めていた。これに先立つ4月3日には投資先の花王に対し、低採算のブランドを削減すべきなどとする声明を出していた。
オアシスは現最高投資責任者のセス・フィッシャー氏が2002年に創業した。株主提案を通じて企業価値を高め、株式の値上がり益を狙うアクティビスト(物言う株主)ファンドだ。フィッシャー氏は米国のユダヤ教系大学を卒業後、イスラエル軍に勤務したという異色の経歴を持つ。日本法人の代表者は米ゴールドマン・サックス出身の30代前半の男性が務めている。
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週刊エコノミスト
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