2年連続大赤字のシャープ 鴻海が関与強化へ
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シャープの2023年度(24年3月期)業績は、1499億円の最終赤字となった。2年連続の大赤字で、22年に社長に就いた呉柏勲(ロバート・ウー)氏は、一度も黒字化できていない。
その理由は、液晶パネル事業の不振だ。シャープを復活に導いた前CEO(最高経営責任者)の戴正呉氏が退任直前に液晶パネル生産の堺ディスプレイプロダクト(SDP、大阪府)を完全子会社化したことが、「お荷物」を背負い込む格好になった。23年度もディスプレーデバイス事業の減損で1223億円を計上した。
呉社長について、社内からは「本来は優秀な人物。だが、時期が悪すぎた」と擁護する声が上がるが、就任時に44歳だった若い経営者には、大きな試練だ。
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週刊エコノミスト
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