3年でROS10%目指す「東芝再興計画」に根強い不信
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東芝が5月16日に発表した「東芝再興計画」は、2027年3月期に売上高3兆7500億円、営業利益率(ROS)10%の達成を目指すほか、今年11月末までに最大4000人の削減を盛り込んだ。東京・芝浦の本社機能を川崎市へ移転し、分社していた子会社(エネルギー、インフラ、半導体・ハードディスク、デジタル技術の4社)を統合する。
島田太郎社長=写真=は、同計画を「蓋然(がいぜん)性が高い計画」と強調する。だが、これまで打ち出した目標に対して、大幅な未達を繰り返す東芝に対して白けたムードが漂う。重要指標とするROS10%に対しても、24年3月期は1.2%で距離は遠い。非上場化に伴う資金のうち、銀行団から借り入れた約1兆4000億円の返済義務も経営に重くのしかかる。
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週刊エコノミスト
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