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韓国で日本の食や日用品が“日常化” 橋爪直輝

弘大・延南洞の飲食店街(筆者撮影)
弘大・延南洞の飲食店街(筆者撮影)

 ソウルの弘大(ホンデ)周辺では、「居酒屋」「ラーメン」などと書かれた「日式」料理店に多くの若者が集まる。そこでは、ハイボールやビール片手に唐揚げやポテサラをつまむ立ち飲み屋、行列ができる〇〇系ラーメンなど雰囲気も価格もほぼ日本と同じだ。

 実は、日本の外食チェーンは韓国ではほぼ見られない。激しい流行変化と価格競争、独特な商習慣などの理由で多くの店が撤退した。日本製品不買運動や新型コロナで「日式」店も多くがのれんを下ろした。

 だが、状況は一変した。2023年は新型コロナの収束と日韓関係改善、歴史的円安が追い風となり、訪日韓国人は20~30代を中心に696万人と、国・地域別で1位になった。「日式」店の人気の背景には「訪日旅行の追体験」があろう。農林水産省の調査では、韓国の日本料理店は1万8000店舗(23年10月)で世界3位だ。

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